介護コラム
未経験でも介護士として働くことは可能?
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介護の仕事に興味はあるけれど、「未経験や資格なしでも大丈夫?」と不安に感じていませんか?実は、介護士は未経験からでも十分に始められる仕事です。多くの施設では研修制度や資格取得支援が整っており、働きながらスキルを身につけることが可能です。この記事では、未経験者が歓迎される理由や仕事内容、資格取得のステップ、職場選びのポイントまでをわかりやすく解説します。
未経験からでも介護士になれる
「介護の仕事に興味があるけれど、未経験だから不安…」と感じていませんか。結論からお伝えすると、介護士は未経験からでも十分に目指せる職業です。資格や特別な経験がなくても、介護業界への一歩を踏み出すことは可能です。
実際に、介護現場で活躍している職員の多くが、異業種から未経験でキャリアをスタートさせています。介護業界は深刻な人手不足にあり、学歴や職歴よりも人柄や「誰かの役に立ちたい」という気持ちを重視する傾向が強いため、未経験者を歓迎する求人が数多く存在します。
また、多くの施設では、入社後に丁寧な研修制度や資格取得をサポートする支援制度を整えています。そのため、働きながら知識やスキルを身につけ、プロの介護士として成長していくことができます。この記事では、未経験の方が抱える不安を解消し、介護士として働くための具体的なステップを詳しく解説していきます。
介護士が未経験でも歓迎される3つの理由
「介護の経験も資格もないけれど、本当に働けるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、介護業界では多くの施設が未経験者を積極的に採用しています。その背景には、明確な理由があります。ここでは、介護士が未経験でも歓迎される3つの大きな理由について解説します。
理由1:深刻な人手不足と高い需要
現在の日本は、世界でもトップクラスの高齢化社会です。それに伴い、介護サービスを必要とする高齢者の数は年々増加しており、介護士の需要は非常に高まっています。しかし、その需要に対して介護を担う人材が不足しているのが現状です。
この深刻な人手不足を解消するため、多くの介護施設や事業所では、経験の有無を問わず「介護の仕事に意欲がある人」を広く募集しています。未経験者であっても、社会に貢献したい、誰かの役に立ちたいという気持ちがあれば、貴重な人材として歓迎されるのです。
理由2:人柄やコミュニケーション能力が重視される
介護の仕事は、専門的な知識や技術も大切ですが、それ以上に利用者さんの心に寄り添う姿勢が求められます。利用者さんやそのご家族と信頼関係を築くためには、思いやりや優しさ、相手の話を真摯に聞く力といった人柄が何よりも重要になります。
これらのヒューマンスキルは、研修だけですぐに身につくものではありません。そのため、採用の時点では、これまでの職歴や人生経験で培われたコミュニケーション能力や誠実な人柄が高く評価される傾向にあります。技術は入職後に学べるという考えのもと、ポテンシャルを重視した採用が行われています。
理由3:充実した研修制度や資格取得支援
多くの介護施設では、未経験者が安心して仕事を始められるように、手厚い研修制度を整えています。入職後は、先輩スタッフがマンツーマンで指導にあたるOJT(実務を通じた研修)や、介護の基本を学ぶ座学研修などが用意されていることがほとんどです。
また、働きながら資格取得を目指せるように「資格取得支援制度」を設けている法人も少なくありません。介護の入門資格である「介護職員初任者研修」の受講費用を補助してくれたり、研修日の勤務を調整してくれたりするなど、スキルアップを後押しする体制が整っています。未経験からでも着実に成長できる環境があることも、歓迎される大きな理由です。
未経験の介護士が行う主な仕事内容
未経験から介護士として働き始めると、どのような仕事を担当するのでしょうか。最初は先輩職員のサポートを受けながら、簡単な業務から少しずつ慣れていきます。主な仕事内容は「身体介護」「生活援助」「レクリエーション」の3つに分けられます。
身体介護
身体介護とは、利用者さんの身体に直接触れて行う介助のことです。日常生活を送るうえで欠かせない行動をサポートする、介護の基本となる仕事です。具体的には、食事や入浴、トイレの介助、ベッドから車椅子への乗り移りの手伝い、着替えの介助などが含まれます。利用者さんの安全と尊厳を守りながら、一人ひとりの状態に合わせて丁寧に行うことが求められます。
生活援助
生活援助は、利用者さんの身体には直接触れず、身の回りのお手伝いをすることです。利用者さんが快適な日常生活を送れるようにサポートします。主な業務には、居室の掃除や整理整頓、衣類の洗濯、食事の準備や調理、日用品の買い物代行などがあります。家事のスキルを活かせる場面も多く、利用者さんとのコミュニケーションを深める大切な機会にもなります。
レクリエーションの企画と実施
利用者さんの生活に楽しみや彩りを加えることも、介護士の重要な仕事の一つです。体操や歌、ゲーム、手芸といった活動を通じて、心身機能の維持・向上を図ったり、他の利用者さんとの交流を促したりします。季節に合わせたイベント(お花見やクリスマス会など)を企画することもあります。未経験の方でも、自分の趣味や特技を活かしたアイデアを提案できるやりがいのある仕事です。
資格なし未経験で働くメリットとデメリット
未経験から介護士を目指すとき、資格がない状態で働き始めることには良い面と注意すべき面の両方があります。ここでは、無資格・未経験で介護の仕事をスタートするメリットとデメリットを具体的に解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、キャリアプランを考える参考にしてください。
未経験から働くメリット
まずは、資格がない状態から介護業界に飛び込むことのメリットを見ていきましょう。「まずは挑戦してみたい」という方にとって、大きな利点があります。
働きながら適性を見極められる
介護の仕事に興味はあっても、「自分に本当に向いているだろうか」と不安に感じる方は少なくありません。未経験・無資格で働き始めると、実際に現場で利用者さんと接したり、他の職員と協力したりする中で、仕事のやりがいや大変さを肌で感じることができます。本格的に資格取得を目指す前に、ご自身の適性をじっくりと見極められるのは大きなメリットです。
実務経験を積みながら資格取得を目指せる
多くの介護施設では、働きながら資格取得を目指す職員を応援する「資格取得支援制度」を設けています。費用の一部を補助してくれたり、勤務スケジュールを調整してくれたりする場合も多いです。現場での実務経験は、資格の勉強をする上でテキストだけでは学べない貴重な知識となります。経験を積みながら効率よく資格取得を目指せるのは、未経験から始める方にとって心強いポイントです。
未経験から働くデメリット
次に、知っておきたいデメリットについて解説します。事前に理解しておくことで、入職後の「こんなはずではなかった」というミスマッチを防ぐことができます。
任される業務に制限がある場合も
資格がない場合、担当できる業務の範囲が限られることがあります。特に、利用者さんの身体に直接触れる「身体介護」の一部は、介護職員初任者研修などの資格がないと任せてもらえないケースがほとんどです。そのため、最初のうちは食事の配膳や片付け、清掃、レクリエーションの補助といった、サポート的な業務が中心になる可能性があります。
給与が有資格者より低い傾向にある
給与面では、有資格者と比べて低くなるのが一般的です。多くの施設では、専門的な知識や技術の証である資格に対して「資格手当」が支給されます。無資格の場合はこの手当がないため、同じように働いていても給与に差が出ることがあります。ただし、これはあくまでスタート時点での話です。働きながら資格を取得することで、着実に給与アップを目指すことができます。
未経験者におすすめの資格と取得ステップ
介護の仕事は資格がなくても始められますが、資格を取得することで仕事の幅が広がり、給与アップやキャリアアップにもつながります。ここでは、未経験から介護士を目指す方におすすめの資格と、その取得ステップを分かりやすく解説します。
まずは介護職員初任者研修の取得を目指そう
未経験の方が最初の一歩として目指すべき資格が「介護職員初任者研修」です。これは介護の基本的な知識やスキルを証明する入門的な資格で、取得することで利用者さんの身体に直接触れる「身体介護」を行えるようになります。
研修はスクールに通学して受講する必要があり、カリキュラムは合計130時間です。働きながらでも取得できるよう、最短1ヶ月程度の短期集中コースから、週末だけ通うコースまで様々な形態があります。求人によっては、就職後に費用を負担してくれる「資格取得支援制度」が用意されている場合もあるため、積極的に活用しましょう。
キャリアアップにつながる実務者研修と介護福祉士
介護職員初任者研修を取得し、実務経験を積んだ先には、さらなるキャリアアップの道が拓けます。その中心となるのが「実務者研修」と、国家資格である「介護福祉士」です。
「実務者研修」は、初任者研修よりも専門的な知識と技術を学ぶための資格です。たんの吸引や経管栄養といった医療的ケアについても学べるほか、事業所で「サービス提供責任者」として働くためにも必要となります。
そして、介護の専門職として最も信頼性の高い資格が、国家資格である「介護福祉士」です。介護福祉士の受験資格を得るためには、3年以上の実務経験に加えて、この「実務者研修」の修了が必須となります。「初任者研修」からスタートし、「実務者研修」を経て「介護福祉士」を目指すのが、介護職の王道キャリアパスといえるでしょう。
未経験から介護士になるのに向いている人の特徴
介護の仕事は、学歴や職歴よりも人柄が重視される傾向にあります。ここでは、未経験から介護士を目指すうえで、どのような人が向いているのか、具体的な特徴を7つご紹介します。ご自身の性格や価値観と照らし合わせながら、適性をチェックしてみてください。
人と接することが好きで思いやりがある人
介護の仕事は、利用者さんやそのご家族と深く関わる仕事です。相手の立場に立って物事を考え、気持ちに寄り添う姿勢が何よりも大切になります。日々の会話を楽しみ、人の話に耳を傾けるのが得意な方は、利用者さんと良好な信頼関係を築きやすいでしょう。
誰かの役に立ちたいという気持ちが強い人
「人のサポートをしたい」「社会に貢献したい」という気持ちは、介護の仕事における大きな原動力となります。利用者さんからの「ありがとう」という言葉に喜びを感じ、やりがいを見いだせる人にとって、介護は非常に充実感のある仕事です。自分の働きが直接誰かの助けになっていると実感したい方に向いています。
心身ともに健康で体力に自信がある人
介護の現場では、利用者さんの体を支える「身体介護」や、夜勤を含むシフト制勤務など、体力が求められる場面が多くあります。日頃から体調管理をしっかり行い、健康な体を維持できることは、長く働き続けるうえで重要な要素です。
小さな変化に気づける観察力がある人
利用者さんの中には、ご自身の体調の変化や気持ちをうまく言葉で表現できない方もいらっしゃいます。そのため、「いつもより元気がない」「食事の量が少ない」といった些細な変化に気づく観察力がとても重要です。この気づきが、病気の早期発見や事故の防止につながることも少なくありません。
チームで協力して仕事を進められる人
介護の現場は、一人の力で成り立つものではありません。介護士同士はもちろん、看護師やケアマネージャー、リハビリ専門職など、さまざまな職種の人たちと連携して利用者さんを支えます。報告・連絡・相談を大切にし、チームの一員として協力できる協調性が求められます。
気持ちの切り替えが上手で精神的にタフな人
人の生活や時には命に関わる仕事であるため、責任も大きく、精神的な負担を感じる場面もあります。仕事で大変なことがあっても、うまく気持ちを切り替えて引きずらないことや、ストレスを上手に発散できる力も、この仕事を続けていくうえで大切になります。
新しい知識や技術を学ぶ意欲がある人
未経験からスタートする場合、覚えることはたくさんあります。介護に関する知識や技術は日々進歩しているため、働き始めてからも常に学び続ける姿勢が大切です。「もっと良いケアを提供したい」という向上心を持ち、研修や資格取得に前向きに取り組める人は、介護士として大きく成長できるでしょう。
未経験者歓迎の求人が多い職場と探し方
未経験から介護士として働く場合、教育体制が整っていてサポートを受けやすい職場を選ぶことが大切です。ここでは、未経験者でも働きやすい施設の種類と、失敗しないための求人の探し方について具体的に解説します。
未経験でも働きやすい介護施設の種類
介護施設と一口に言っても、様々な種類があります。その中でも、特に未経験者の受け入れ実績が豊富で、仕事を覚えやすいおすすめの施設を3つご紹介します。
特別養護老人ホーム(特養)
特別養護老人ホームは、常に介護が必要な状態の高齢者が入所する施設です。24時間体制で介護サービスを提供するため職員数が多く、教育体制や研修制度が整っている傾向にあります。先輩職員から直接指導を受けながら、排泄や入浴といった身体介護の基本的なスキルをしっかりと身につけることができるでしょう。チームで協力してケアを行うため、未経験でも安心して仕事を始めやすい環境です。
介護老人保健施設(老健)
介護老人保健施設は、病気や怪我で入院していた方が在宅復帰を目指すためのリハビリを中心に行う施設です。医師や看護師、理学療法士など様々な専門職のスタッフが働いており、チームで連携しながら利用者様をサポートします。医療的なケアに触れる機会も多いため、介護の知識だけでなく幅広いスキルを学びたい方におすすめです。多職種と関わることで、コミュニケーション能力も自然と磨かれます。
デイサービス(通所介護)
デイサービスは、利用者様が日中に通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受ける施設です。基本的に夜勤がなく、日曜が休みの事業所も多いため、生活リズムを整えやすく体力的な負担も比較的少ないのが特徴です。利用者様とのコミュニケーションが中心となる場面も多く、まずは会話を楽しみながら介護の仕事に慣れていきたいという方に適しています。
失敗しない求人の探し方
自分に合った職場を見つけるためには、求人の探し方も重要です。ここでは、代表的な2つの方法をご紹介します。
ハローワークを活用する
ハローワーク(公共職業安定所)は、地域に密着した求人が豊富な点が魅力です。窓口では職員に直接相談することができ、未経験者向けの求人を紹介してもらったり、応募書類の書き方についてアドバイスを受けたりすることも可能です。国が運営しているため、安心して利用できるのもメリットの一つです。
介護専門の転職サイトやエージェントに相談する
介護業界に特化した転職サイトや転職エージェントの利用もおすすめです。専門のアドバイザーが、あなたの希望や適性に合った求人を提案してくれます。一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる可能性があるほか、職場の雰囲気や人間関係といった内部情報も教えてもらえることがあります。面接対策や給与交渉の代行など、入職まで手厚いサポートを受けられるのが大きなメリットです。
まとめ
介護士は未経験・無資格からでも始められる仕事で、入職後に研修や資格取得を通して成長できる環境が整っています。利用者の生活を支えるやりがいが大きく、経験を積めばキャリアアップや転職の幅も広がります。最初は不安でも、職場のサポートや仲間の協力があるため安心して働けます。自分のペースでスキルを磨きながら、人の役に立つ喜びを実感できる職業です。
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