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医療介護求人メディケアキャリア 介護コラム 【介護士向け】夏を快適に過ごすための暑さ対策を紹介

公開日:2025年06月26日 |  更新日:2025年06月26日

【介護士向け】夏を快適に過ごすための暑さ対策を紹介

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【介護士向け】夏を快適に過ごすための暑さ対策を紹介

夏の介護現場は屋内外での高温や湿度にさらされ、体力消耗や熱中症リスクが高まります。本記事では暑さを感じる原因から冷却ウェアや携帯扇風機などのグッズ、空調管理、熱中症・夏バテ対策、利用者ケアのポイントまで解説し、快適かつ安全に夏を乗り切る方法を紹介します。

目次[非表示]

介護士が夏に暑さを感じる原因

施設内での暑さの原因

介護施設では利用者の体調維持を優先し、室温を高めに設定することがあります。その結果、室温が28℃前後に保たれ、湿度も60%以上になることが多く、蒸し暑さを感じやすくなります。

窓や扉を閉め切る時間が長いと空気がこもり、温度と湿度がさらに上昇します。特に、日当たりの良い多床室や南向きの廊下は、外部からの熱が伝わりやすく、熱気がこもりやすい場所です。

フロア内で移動や移乗介助を行う際には、利用者の体温や呼気によって室内環境が変化し、体感温度が上がります。また、介護スタッフ同士の会話や人の動きによっても熱がこもり、扇風機やサーキュレーターだけでは追いつかない場合があります。

屋外での暑さの原因

屋外では直射日光を受けることで、体表面の温度が瞬時に上昇します。特に移動時や散歩レクなどで日傘や帽子が使えない場合、顔や首筋に強い日差しが当たり続けるため、熱中症リスクが高まります。

アスファルトやコンクリートからの照り返しも無視できません。舗装面は日中に高温となり、その熱が上昇気流となって周囲に熱気を拡散します。影が少ない通路や駐車場では体感温度がさらに上がります。

また、屋外での介助時には荷物や車椅子の押し引きなどで体力を大きく消耗します。汗をかくことで水分や塩分が失われやすく、短時間でも体温調節機能が追いつかず、暑さを強く感じる原因となります。

介護士のための暑さ対策グッズ

衣類編

通気性の良い素材のウェア

汗をかいてもこもらず、風を通しやすいメッシュ構造や通気孔を備えたポリエステル素材のウェアが有効です。

冷却機能付きインナー

接触冷感や吸汗速乾機能をもつインナーは、体表面温度を下げながら乾燥を促進します。長時間の現場作業でも熱中症リスクを軽減します。

吸水速乾タオル

首元の汗をすばやく拭き取り、かつ乾きが早いタオルは必須アイテムです。冷水に濡らして首に巻いたり額にかけたりして、こまめに温度調節に役立てましょう。

持ち物編

水筒

こまめな水分補給には、保冷性に優れたステンレス製の水筒が最適です。塩分チャージタブレットを入れておくと、ミネラル補給も同時に行えます。

携帯扇風機

USB充電式のハンディファンは、ポケットからすぐ取り出せる手軽さが魅力です。風量調整や首振り機能があると、介護中の移動時にも涼を確保できます。

日傘

UVカット率99%以上の晴雨兼用日傘は、屋外での見守りや散歩時に有効です。折りたたみ式なら施設内への出入りもスマートです。

施設でできる暑さ対策

エアコンや扇風機の活用

施設内ではエアコンの設定温度を26~28℃に保ちつつ、サーキュレーターや天井扇風機で空気を循環させると冷房効率が向上します。壁掛け型のリモコンはスタッフの目につきやすい位置に配置し、利用者の体調や室温変化に応じてこまめに調整しましょう。

遮光カーテンの設置

窓からの直射日光を遮る遮光・遮熱カーテンは、室内温度の上昇を防ぎます。ニトリの「遮熱カーテン」は裏地にアルミコーティング加工を施し、夏は外の熱をブロック。風通しを確保しながらも日差しをカットできるため、冷房の負荷を軽減できます。

こまめな換気

湿度がこもると体感温度が上がりやすいため、エアコン運転中でも10~15分おきに窓やドアを数分間開放し、室内の熱気を排出しましょう。換気扇と窓を同時に使う「機械・自然換気」の組み合わせで、外気の取り込みと循環を効率化できます。

熱中症対策

熱中症の症状

熱中症は体内の水分・塩分バランスが崩れ、体温調節機能が働かなくなることで起こります。初期症状としては、めまい・立ちくらみ、手足のこむら返り、頭痛、吐き気があります。さらに進行すると、意識障害(判断力低下、ろれつが回らない)、高体温(39℃以上)、脈拍の増加・不整脈、発汗停止といった重症症状が現れ、放置すると命に関わる恐れがあります。介護現場では利用者だけでなく自身の体調変化にも注意し、早期発見に努めましょう。

熱中症の応急処置

①涼しい場所へ移動:まずは日陰やエアコンの効いた室内へ移動し、熱源から離れます。扇風機や送風機で空気を循環させ、体表面からの熱放散を促進します。

②衣類の調整:衣服をゆるめ、首筋や脇、太ももの付け根など大きな血管部位に氷まくらや冷却パッドを当てて全身を冷やします。冷却シートを活用すると、皮膚の過冷却を防ぎつつ効果的に体温を下げられます。

③体温測定と確認:経口またはわき下で体温を測り、38℃以上の高熱が続く場合は速やかに医療機関へ連絡します。意識障害やけいれんが見られたら、迷わず119番通報し、救急隊員に状況を報告します。

熱中症予防のための水分補給

定期的な水分補給が最も基本的な予防策です。室内作業時でも30分~1時間ごとにコップ1杯(約150~200ml)の水分を摂りましょう。特に高齢者や持病のある利用者は自覚症状が乏しいため、声かけやタイマーによるリマインドが有効です。

飲み物は水だけでなく、塩分・ミネラルを含む経口補水液やスポーツドリンクを活用します。手作りの場合は、1リットルの水に対して塩3g、砂糖40gを目安に調整するとよいでしょう。

利用者の口腔機能に配慮し、むせ込みのリスクがある場合はストロー付きカップやゼリータイプの飲料を用意し、少量ずつこまめに摂取させます。また、入浴後や排便後など体内水分が失われやすいタイミングを把握し、意識的に補給を促すことが大切です。

夏バテ対策

夏バテの症状

高温多湿の環境下で長時間働くと、身体の自律神経が乱れやすくなり、夏バテを引き起こします。主な症状としては、食欲不振や味覚低下、全身の倦怠感、めまいや立ちくらみ、汗をかいても疲労感が取れないといったものがあります。消化機能が低下し、下痢や便秘になる場合もあるため、早めに対策を行うことが重要です。

夏バテ対策におすすめの食事

夏バテ予防には、ビタミンやミネラル、良質なタンパク質をバランスよく摂ることが大切です。特にビタミンB群を多く含む豚肉や鶏レバーは、エネルギー代謝を高め疲労回復をサポートします。

また、トマトやキュウリ、ナスなどミネラル豊富な夏野菜は水分補給と同時に塩分バランスを整える役割があります。食欲がないときには消化に優しいそうめんやおかゆに梅干しや味噌を加えると、塩分補給と食欲増進につながります。

発酵食品のヨーグルトや納豆、味噌汁も腸内環境を整え、免疫力を維持する効果が期待できます。調理は油を控えめにし、蒸し料理やスープ仕立てにすると胃腸への負担が軽減されます。

睡眠の質を高める方法

睡眠の質を向上させるには、室温を26℃前後、湿度を50~60%程度に保つことが目安です。エアコンや扇風機をうまく併用し、扇風機は首振り機能を活用すると寝返りを打っても涼しさが持続します。

寝具は吸湿速乾性のあるリネン素材やガーゼケットを選び、寝汗で蒸れないようにします。就寝前には軽いストレッチや深呼吸を行い、副交感神経を優位にすることで入眠しやすくなります。

ラベンダーやカモミールなどのアロマオイルを枕元に1~2滴垂らすとリラックス効果が得られ、質の高い眠りに誘導します。また、スマートフォンやパソコンのブルーライトは就寝1時間前から避け、照明は間接照明など柔らかい光に切り替えると、自然な眠りを助けます。

介護現場で気を付けるべき暑さ対策のポイント

介護現場は高齢者の体調変化に敏感であると同時に、スタッフ自身も暑さによる体調不良を招きやすい場所です。ここでは利用者への配慮と介助業務の両面から、現場で実践できる具体的な暑さ対策のポイントを紹介します。

利用者の暑さ対策

高齢者は体温調節機能が低下しやすく、脱水や熱中症のリスクが高まります。日々のケアの中で細やかなフォローを心がけましょう。

水分補給のサポート

利用者一人ひとりの飲水量を記録し、定期的に声がけを行います。経口補水液や麦茶、薄めたスポーツドリンクを用意し、脱水の予防に努めましょう。

室温管理の徹底

居室やデイルームは室温25~28℃、湿度50~60%を目安に保ちます。エアコンの温度設定だけでなく、扇風機やサーキュレーターで風の循環を促し、部屋全体を均一に冷やします。

衣服の調整と素材選び

綿やポリエステル混紡の吸水速乾素材を使用したゆったりした衣服を推奨します。前開きで脱ぎ着しやすいデザインを選び、必要に応じて保冷剤ポケット付きのベストを活用しましょう。

日陰・遮光対策

窓際には遮光カーテンやブラインドを設置し、直射日光を遮ります。テラスやベランダでの外気浴時は、日傘やタープで日陰を確保し、長時間の直射を避けましょう。

介助時の注意点

利用者を安全に移乗・歩行介助する際、スタッフ自身の負担軽減と利用者の脱水防止を同時に図る工夫が必要です。

作業のタイミングと休憩管理

屋外での移乗や歩行訓練は、早朝や夕方の比較的気温の低い時間帯に行います。30分に一度は小休止を入れ、施設内なら休憩室で冷たい飲み物を摂取するようにしましょう。

身体的負担の軽減機器の活用

介助ベルトや自走式リフトなどの福祉用具を積極的に活用し、スタッフの腰痛予防と作業効率の向上を図ります。二人以上のチームで動作を確認しながら行うことで、利用者の安全も確保できます。

熱中症兆候の早期発見

介護記録やバイタルチェック表を活用し、体温・血圧・脈拍・発汗量をこまめに確認します。めまい・頭痛・意識混濁などの初期症状に気付いたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分補給や冷却を開始してください。

まとめ

介護士が快適に夏を乗り切るには、通気性に優れた衣類や冷却グッズの活用、こまめな換気・遮光対策、水分・栄養補給が不可欠です。利用者への声かけや体調観察を徹底し、熱中症・夏バテを予防しましょう。施設全体で暑さ対策を共有し、安全安心なケア環境を維持することが重要です。

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