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介護士の労力は給料として報いられていないのか

介護士とも呼ばれる介護福祉士


介護士とも呼ばれることがあるのが、介護福祉士です。略して介護士と呼ばれることもありますが、現場で働く国家資格であり、大きな意味を持っている資格ともいえるでしょう。実際に以前のホームヘルパーなどは民間資格であり、公的な判断のもとでつけられているわけではありません。介護の仕事として、将来をはっきりとさせるためのロードマップ作りが進められており、ひとつの到着点として介護福祉士は設定されてきたともいえるでしょう。それだけに、介護士と呼ばれる意味は大きなものがあるといえます。介護福祉士を目指すうえでは、いくつかのロードマップが出来上がりました。
もともとは、養成施設を卒業することで受験資格を取得することができましたが、新卒しか目指すことができないというデメリットであったことは間違いありません。それだけの労力をかけたとしても、地位がはっきりとするものではなく、議論が続けられる中での資格であったことは確かです。
そこで、養成ルートを作ることによって、ロードマップとしてはっきりしたものにするとともに、国家資格として確かな能力を身につけたものが名乗れるようにしたといえます。資格を取得するまでには、非常に多くの労力を必要としますが、各施設に介護福祉士を置くことを義務化させ、地位の向上を目指しているといえるでしょう。現在では、労力に見合わないといわれることもありますが、今後はかなり改善されてくるといえます。それだけに、有資格者が増えていくことを考えると、介護の仕事として取得を目指さなければ、給料などは上がっていかないということも予想できるでしょう。ただ現場で働いていれば、そのうち待遇が改善されるといった時代ではないといえます。

今後変わる可能性は


介護福祉士の給料は、一般的な施設で働いている旧ホームヘルパーと比べると少々高くなります。資格手当というかたちになりますが、それでもほかの業種に比べると高いということにはならないレベルであることは間違いありません。特に労力という面では、24時間対応をしているところになると、どうしても夜勤が発生することになるでしょう。交代制のシフトになっていきますので、土日を休みにすることも難しくなります。肉体的にハードになることから、給料が見合わないといわれることも出てきます。ただし、これはすべての事業者にいえることではありません。待遇を改善することを考えているところも多く、事実給料体系も改善されているところが多数存在します。休日は取りにくくても、手当でカバーしているところは多くなりましたし、福利厚生を考えているところも多数出てきました。以前のような感じで介護福祉士を見ていると、大きな間違いに気が付かないことも出てくるでしょう。
実際に多くの資格手当をつけているところもあり、かなりの待遇になっている場合もあります。この背景にあるのは、介護報酬の改正にあるといえるでしょう。介護福祉士を配置していることによって、行政から援助されることも出てくるからです。雇用割合が一定以上にならなければいけませんが、雇用はどんどんと促進され、待遇も改善されてきているといえます。労働環境としては厳しい部分があることは間違いありませんが、今後はさらに優遇されることは間違いないでしょう。実際に雇用すれば直接収入が増えることになるわけですので、雇用しないという方がリスクが増大してしまうからです。人材確保と定着が難しい業界だからこそ、もっと優遇される可能性は高まるといえます。

資格も理解されていない部分がある


介護福祉士の仕事は理解されていないという部分もあります。労力に見合わない、報われないと感じるのは、こうした理由が大きな比重を占めているのも確かです。介護福祉士は、資格がなくてもできる仕事として捉えられがちですが、知識を持って行うことができるというのは、大きな差があります。介護のプロとしての立場や知識にともなう正しい行動力ということを考えれば、資格は必須として考えるべきです。これから先にもっと高めていかなければいけない部分であることも確かですが、キャリアプランとしての考え方も変わってきているため、プロとしての資格の位置は変わってくるでしょう。
仕事的に達成感が得られにくい、というのも介護の仕事の特徴といえます。売上や目標があるわけではなく、成果というものが見にくいというのが問題点です。しかし、これは利用者の生活を支えるという点で避けられない部分ともいえるでしょう。その代わりに、責任の重さがあり、他にはない命に関わる仕事であるということです。それも、医師とは違ったアプローチで生活を支えていったりするということになるでしょう。なかなか給料といったかたちに反映されにくい部分はありますが、資格を取得するなど上を目指していくことから、改善をしていくべきでしょう。

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