メディケアキャリア > コラム > 介護の世界で生きる用語を知ること

介護の世界で生きる用語を知ること

業界に存在する用語


業界には、必ず用語が存在します。中には、難解な言葉もいろいろとあるものですが、だれもが知るべき基本的な用語もあるでしょう。介護ということを考えた場合、だれもが知るべき部分がたくさん存在します。その言葉を正確に理解しておくことは、人生の中でマイナスになるようなことはありません。それどころか、何かあったときには、自分を支えることにもつながってくるでしょう。
用語として、間違った認識をされやすいのが、要支援と要介護の違いでしょう。似たような言葉として考えられているところがありますが、実は全く異なる言葉です。認定ということを考えても、違いを知らなければいけません。これは、介護保険に関わることですが、サービスを受けるのであれば、認定を受けることになります。要介護ということでは、5段階に分類されて認定を受けることが重要です。介護までは必要がないが、日常生活に支援が必要なほど不便をきたしていると解することができるのが、要支援となります。
要支援とは、将来要介護になる可能性があるということを示しています。そうならないようにするために、今から支援を続けていこうという意図があるともいえるでしょう。人間は、時間と共に老いていき、身体機能が衰えることは必然です。ですが、維持できる機能であれば、積極的に維持していかなければいけません。介護予防と呼ばれますが、要支援となれば、将来の予防のために支援を受けることができます。
それでも、要介護状態になることもあるでしょう。自宅での生活が困難であるという状態であり、施設でサービスを受けるということが、選択肢になってきます。自宅で受けられるようにすることも可能です。

認知症ということの理解


知ってそうで、よくわかっていない用語に、認知症もあります。認知症とは、後天的な脳の器質的障害であるということが需要な定義です。正常に発達したものの、何かの問題で発達していた知能が低下したという状態が認知症ということになるでしょう。高齢になると起きる可能性が高まるため、年々患者数が増加しています。65歳以上ということでは、15%程度は何らかの症状を持っているといわれ、さらに同じような数の人が認知症に発展する可能性を持っているといわれているのですから、だれもが理解しておかなければいけないことです。
アルツハイマー病と混同されることがありますが、細胞の一部に障害が出てしまうことで認知障害を起こします。認知症の7割程度はアルツハイマー病であると考えられているほど、多くなっている状況です。加齢でも、物忘れはひどくなっていきますが、必ず忘れてしまった自覚があります。ところが、認知症にはこうした自覚がありません。中核症状ということも重要で、失認、失語、失行といったことが見られるようになります。さらに、進行して症状がひどくなっていく可能性があるのですから、介護という観点からも考えていく必要が出てくるでしょう。年齢とともに現れやすいということを考えても、用語としても正しい意味を理解しておかなければいけないことのひとつです。

経験とともに深めていく


介護の現場で働くということになると、非常に多くの言葉とぶつかります。用語というものは、非常に多く、未経験では戸惑うことのほうが多くなるでしょう。普段使うような言葉で混乱することもありますし、まったく聞かないような言葉で悩むことも出てくるものです。よく使う言葉として、日常生活動作ということがあります。こうした言葉ひとつをとっても、なかなか触れることがないはずです。
日常生活動作とは、介護ということで重要な意味を持ってきますが、人間が毎日の生活を送るための動作のことを表しています。基本となる動作であり、だれもが意識などすることなく行っているでしょう。食事や着替え、トイレや入浴といった、普段の生活に関する動作のことを指していますが、こうしたことが困難になってくることが大きな問題につながっていきます。人間らしく生きていくためにも、人間としての尊厳を保つためにも、日常生活動作は重要な意味を持ってくるでしょう。用語として理解できたとしても、それが本当の意味で理解できているのか、介護の現場ということ考えると、重要度はさらに増してくることになります。基本動作を支援することができるのか、それとも変わらなければいけないのか、どこまでするべきなのかということも考えることになるでしょう。
エコロジカル・アプローチという言葉も重要になってきます。エコロジカル・アプローチとは、対象者を家族や地域の一員としてとらえていき、環境も相互関係も考え援助することを指しています。日常生活動作にもかかわることであり、こうしたことは用語としてだけでは理解ができないはずです。普段の生活では、ほとんど聞くことがない言葉ということもあります。つまり、用語だけでは意味がなく、経験とともに深めていくことが介護ということでは重要であるといえるでしょう。

次の記事へ