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人手不足の対策も進む介護求人

人手不足が深刻な介護の仕事


世の中にはさまざまな仕事がある中で、介護求人の人手不足は深刻な状況にあることは間違いありません。現在の団塊の世代が75歳になるころには、介護業界の人手の確保はより重要視されてくることが予想されます。実際に介護求人は数多く出てきていますが、まだまだ追いつかないことも確かです。
背景にあるのは、少子高齢化ということになるでしょう。第1次ベビーブームを頂点として、出生率はどんどんと下がってきています。緩やかな減少傾向を見ることができますが、生産年齢人口に大きな影響を与えてきたことも間違いありません。つまり、15歳から64歳という社会における労働力としてみなすことができる人口の数ですが、全体の人口に対する割合が下がってきてしまっているということです。
この人口が、団塊の世代を支えていかなければいけなくなることを考えると、どんどん求人は増えますが、分母が増大する中、対象とする人材は少ない状態にあります。どこの事業者も受け入れる人数は増えてしまっていく中、働くことができる人口は減っていくことが予想されますから、相対的に考えて人手不足ということは、確実に増加することになるでしょう。日本という社会が抱える大きな問題に直結しているといえます。なぜ解決できないのかというよりも、解決するための人材確保自体が難しいのですから、求人数と採用される確率は依然と高い数値を維持されることが考えられます。

イメージが先行した現状


人手不足になっている理由のひとつとして、定着率という問題も外すことはできません。きつい仕事だからということは、あまり明確な理由とは言えないでしょう。実際にもっときつい仕事はいくらでもあり、介護の仕事だけがきついわけではありません。ですが、人間関係の問題は常にありますし、労働に対して賃金の低い事業者は確かに存在します。その半面で、事業者の中には定着率改善のために努力しているところが多く、条件も良くなってきているといえるでしょう。介護求人を見ても、賃金の高いところは出てきていますので、一概に低いということはいえません。これもどの業界も同じことで、しっかりとしたところはいくらでもあるということです。介護求人として、しっかりと探していくことが求められますが、これも他の業界と変わらないことといえるでしょう。
なぜ、介護求人がクローズアップされやすいのかといえば、ネガティブなイメージが先行したということもあげられます。情報化社会となり、低賃金で重労働というイメージばかり広まったことによって、現状とは関係ない点も浸透したということがあるでしょう。どんな業界でも重労働であることはありますし、労働に対して賃金が低いといったこともあるはずです。これがひとり歩きしてイメージが定着したことによって、新卒者の採用を困難にしたことも人手不足の原因といえます。人手不足が加速することによって、マイナスのスパイラルが生み出され、仕事量が増えてしまっていることも確かです。これを打開しようと努力している事業者もたくさんあるということを理解すれば、介護の現場でがんばっていくきっかけとなるでしょう。どの業界でも抱える可能性のある問題で、少しでも改善しようとしているところは、定着率も少しずつ改善されているといえます。

社会的にも変わる介護の仕事


ネガティブなイメージもあるのが確かですが、社会的な問題を抱えることをきっかけに様々な視点で成り立った政策を打ち出しているのが現状です。定着率の低さから、離職してしまった人材を呼び戻すということがおこなわれるようになりました。再就職の際に準備金の貸付といったことがおこなわれていますが、2年間働き続けることができれば、返済は全額免除されます。これは大きなメリットがあるでしょう。再就職支援として、強力な手法ともいえます。
新卒の確保の問題は依然続いていることから、介護職を目指していくのであれば支援する枠組みができあがっています。卒業後に介護の仕事について定着することを高めるために、学費を貸し付けしつつ、5年間仕事を続けることで免除される仕組みです。高い知識を有した人材を確保するとともに、ロードマップを示すことになるため、大きな効果をあげていくことが予想されています。他にも、中高年齢者の教育の実施も並行して行っているため、新規人材を増やす効果があるといえるでしょう。
離職するということには、いろいろな理由があるため、定着促進を進めるために細かく対策も打たれるようになりました。優良な職場づくりができるように支援や取り組みもおこなわれていますし、将来に向けてのキャリアアップのロードマップも提示されるようになったのも大きなポイントでしょう。
介護求人に対するイメージは、なかなか変えることができないことは確かですが、内容は大きく様変わりしつつあります。待遇も改善されてきている事業者も増えているため、内容をよく吟味していくことが重要といえるでしょう。

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